尾形光琳の燕子花図寿ぎの江戸絵画

港区 根津美術館 TEL.03-3400-2536

開催期間:2019年4月13日(土)~5月12日(日)

尾形光琳(1658〜1716)の筆になる国宝《燕子花図(かきつばたず)屏風》(根津美術館蔵)は、草花図というだけでなく、『伊勢物語』の一節、八橋(やつはし)の場面に基づくもといわれ、さらに八橋は古来、和歌に詠われる「名所」であることから「名所絵」ということもできる。こうした多面性にちなんで、平安時代以来の公家風俗や王朝文学を描いた作品による「第1章 王朝文化への憧れ」、草花図を集めた「第2章 草花を愛でる」、洛中洛外図屏風や各地の名所を描いた名所風俗図屏風を紹介する「第3章 名所と人の営みを寿ぐ」の3章構成で、江戸時代の絵画18件を展示する。