ガレも愛した——清朝皇帝のガラス

港区 サントリー美術館 TEL.03-3479-8600 

開催期間:2018年4月25日(水)~7月1日(日)

中国のガラスの起源は紀元前にまで遡るが、ガラス工芸が飛躍的に発展したのは清王朝の時代。1696年、第4代康煕(こうき)帝(在位1661〜1722)が紫禁城内に皇帝のためのガラス工房・玻璃廠(はりしょう)を設置。第5代雍正(ようせい)帝(在位1722〜35)もこれを引き継ぎ、第6代乾隆(けんりゅう)帝(在位1735〜95)の治世には栄華を極めた。フランスのアール・ヌーヴォー期の芸術家エミール・ガレ(1846〜1904)は、1871年、ロンドンのサウスケンジントン博物館(現ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館)を訪れ、清朝のガラスを詳しく研究したと伝えられている。中国の古代ガラス17件、清朝のガラス107件、ガレのガラス作品20点を展示。