細川家の茶道具—千利休と細川三斎—

文京区 永青文庫 TEL.03-3941-0850

開催期間:2023年5月20日(土)~7月17日(月・祝)

わび茶の大成者・千利休(1522〜91)は多くの武将と交流し、茶の湯を指南した。細川家とも関わりが深く、初代藤孝(幽斎(ゆうさい)、1534〜1610)より親交を結び、2代忠興(三斎(さんさい)、1563〜1645)は「利休七哲」に数えられる高弟として、利休のわび茶を継承。以降、細川家では茶の湯が嗜まれ、永青文庫には大名家由来のさまざまな茶道具が所蔵されている。今展では、千利休が所持していた《唐物尻膨茶入 利休尻ふくら》(南宋〜元時代、13〜14世紀)や千利休作《瓢花入 銘 顔回》(桃山時代、16世紀)をはじめ、利休と細川三斎ゆかりの名品を中心に、細川家に伝わる茶道具を展観。また、今年は細川家にゆかりの深い禅僧・沢庵宗彭(たくあん・そうほう、1573〜1645)の生誕450年にあたることから、沢庵の墨蹟を特別展示する。