柳宗悦唯一の内弟子 鈴木繁男展—手と眼の創作

目黒区 日本民藝館 TEL.03-3467-4527

開催期間:2024年1月14日(日)~3月20日(水・祝)

金蒔絵師の長男として静岡市に生まれた鈴木繁男(1914〜2003)は、幼少期から漆芸を仕込まれ、模様を生む能力を育んでいた。その才能をいち早く認めた柳宗悦(1889〜1961)は、唯一の内弟子として1935年に入門させ、工芸や直観について厳しく教育。柳に学んだ鈴木は、雑誌『工藝』の装幀や日本各地での陶磁器制作、柳著作の装幀、各種の漆絵、樺細工やポスターの意匠など、多岐な分野で優れた作品を残した。柳に鍛えられた眼による創造、古作の優品の蒐集も行っている。没後20年にあたり、これまで認知されることの少なかった工芸家・鈴木繁男の手と眼による創作を提示し、約半世紀にわたる多彩な仕事を顕彰する。