日本近現代ガラスの源流

富山市 富山市ガラス美術館 TEL.076-461-3100

開催期間:2023年7月8日(土)~10月9日(月・祝)

明治以降、洋式ガラス製法が普及し、さまざまなガラス製品が生産されるようになったが、岩田藤七(1893〜1980)と各務鑛三(1896〜1985)は、自らの表現としてのガラス制作に取り組み、芸術としてのガラスの地位向上に奮闘。その後、ガラスによる独自の表現を追求する作家が次第に増えていく。1950年代から1970年代にかけてはガラス会社に所属する多くのデザイナーが、プロダクト・デザインと美術工芸作品の両方を手がけて活躍。一方で、会社に所属せず、工場と職人を借りる「壺借り」という方法で制作を行う作家や、ガラス会社を経て個人の窯を築く作家も現れはじめた。今展では、1870年代から1970年代前半までのおよそ100年の動きを追いながら、それぞれの時代を切り開いてきた作家たちによる創造性豊かな作品やプロダクト・デザイン、当時の関連資料を紹介し、日本の近現代ガラスの源流を探る。