小林正和とその時代—ファイバーアート、その向こうへ開館60周年記念

京都市 京都国立近代美術館 TEL.075-761-4111

開催期間:2024年1月6日(土)~3月10日(日)

1960年代以降、欧米において従来のテキスタイルの概念を超えるような作品群が数多く登場した。伝統的な技法を踏まえつつも、金属や鉱物などさまざまな素材を取り込み、平面から立体へ、そして空間へと展開した作品群は、ファイバーアートと呼ばれ世界へと波及。日本におけるこの領域のパイオニアである小林正和(1944〜2004)は、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で漆工を学んだものの、より自由な色彩表現を求めて川島織物デザイン部に就職。そこで「糸」と出会い、糸を「垂らし」「緩め」「張り」集積した立体造形作品を発表し、国内外で高く評価されるようになった。小林の初回顧展となる今展では、小林の代表作や関連資料約80点に、彼と歩みをともにした作家たちの作品を加えた約100点を紹介。1970年代から90年代にかけて京都で発した「ファイバーアート」の過去、現在、そして今後の展開について考える。

岡山県立美術館 2024年4月19日(金)〜5月26日(日)