革新表現に挑む女流画家たち〜創画会の原点・今・明日〜

1948年、新しい日本絵画の創造を志す東西13名の中堅日本画家たちによって結成された在野の日本画公募団体「創造美術」は、日本画壇の沈滞打破をめざす会員と、個性的な作風を追求する新進気鋭の画家たちによって自由かつ革新的な表現が展開され、戦後の画壇を牽引する大きな潮流のひとつとなった。その流れは「創画会」に受け継がれている。今展では、創造美術の創立会員として、生涯を通じて日本画表現の可能性を追求し続けた秋野不矩と広田多津の作品9点と、創画会に所属する7名の現役女性会員（荒木享子、梶岡百江、高畑郁子、津田一江、野畑直子、松本祐子、宮いつき）の作品35点を一堂に展示し、女流画家たちが挑み続けてきた日本画革新の軌跡をたどる。