関東大震災—原点は100年前—

1923（大正12）年9月1日に発災した関東大震災は、マグニチュード7.9と推定される巨大地震と、それに伴う火災や土砂災害、津波などによって関東地方を中心に甚大な被害をもたらした。とくに、震源域のただ中に位置した神奈川県域では、人的にも物的にも多くが失われている。一方で、復興の過程で現在につながる都市の骨格が形作られたという観点からすれば、この大震災は現代の原点の一つとも捉えられる。「1章 震える大地」「2章 奮う人たち」「3章 原点は100年前」の3章構成で、日誌、写真、報告書、議事録、書簡、新聞などさまざまな資料約200点により、大災害に直面し、不安を抱えつつ安心を得ようとした人たちの姿に迫る。