鈴木藏の志野造化にしたがひて、四時を友とす

港区 菊池寛実記念 智美術館 TEL.03-5733-5131

開催期間:2020年12月12日(土)~2021年3月21日(日)

岐阜県土岐市に生まれ、60年以上にわたって郷里のやきものである志野焼に取り組んできた重要無形文化財「志野」保持者の鈴木藏(すずき・おさむ、1934〜)の仕事を、未発表の新作志野茶碗を中心に紹介する。志野は桃山から江戸時代初期にかけて優れた茶陶や食器が生産された後、技術が途絶えていたものが、昭和初期になり陶芸家や学者、愛好家らによって注目され、研究、復興が進んだ。鈴木は、桃山の優品や先達の仕事から学びつつ、ガス窯を導入し、新しい技術を用いて土や釉薬の試験を重ね、現代性を持った志野を生み出すことに挑み続けてきた。今展のために作り溜められた志野茶碗、花生、香炉、大型作品など60点ほどの作品を展示。