酒井抱一—江戸情緒の精華—

奈良市 大和文華館 TEL.0742-45-0544

開催期間:2014年10月11日(土)~11月16日(日)

姫路藩主の家に生れた酒井抱一(1761〜1828)は、若い頃から能・武術・茶の湯・絵画・俳諧など大名家の子息としての教養を積む一方、吉原の妓楼主・遊女や狂歌師・戯作者などとも親交があり、20代には狂歌と浮世絵作品を残している。隠棲、出家して本格的に絵画の制作を始めてからは、尾形光琳に私淑し、その顕彰につとめた。細密な仏画や復古的画題なども手がけた幅広い画業を、大都市江戸の文化潮流の中に位置づける。展示替を行ないながら重要文化財《夏秋草図屏風》(東京国立博物館蔵)をはじめとする66件を展観。