誰が世界を翻訳するのか

エル・アナツイ（1944〜、ガーナ生まれ）、リクリット・ティラヴァニ（1961〜、アルゼンチン生まれ）、ザイ・クーニン（1964〜、シンガポール生まれ）、アルトゥル・ジミェフスキ（1966〜、ポーランド生まれ）、照屋勇賢（1973〜、沖縄生まれ）をはじめ、異なる文化に立脚した現代美術作家11人を取り上げ、それぞれが、自らの属する共同体を取り巻く世界の有り様をどのように捉え、伝えていこうとしているのかを紹介。西欧中心史観の時代には西欧によって翻訳されていた表現者たちが自らの言語で語り始めた現在、展覧会が新たな「翻訳」の役割を果たす可能性を提起する。