西洋帰りのIMARI展—柿右衛門・金襴手・染付—

渋谷区 戸栗美術館 TEL.03-3465-0070

開催期間:2025年4月12日(土)~6月29日(日)

1700年代初頭まで硬質磁器の製作技術を持たなかったヨーロッパでは、中国や日本の磁器が珍重された。オランダ東インド会社が1660年代頃から本格的にヨーロッパ向けに扱い始めたのが日本の伊万里焼(いまりやき)。ヨーロッパでは実用とするほか、王侯貴族たちの城館を飾る室内調度品としても用いた。今展では、かつてドイツのアウグスト強王(1670〜1733)のコレクションだった《色絵 花鳥文 輪花皿》をはじめ、ヨーロッパから里帰りを果たした作品、器形や装飾などから輸出向けの可能性がある作品を展示し、伊万里焼貿易の様相を探る。