藤田嗣治心の旅路をたどる—手紙と手しごとを手がかりに

乙訓郡大山崎町 アサヒグループ大山崎山荘美術館 TEL.075-957-3123(総合案内)

開催期間:2023年12月16日(土)~2024年2月25日(日)

東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)を卒業後、1913年に単身パリへ渡り、エコール・ド・パリの代表的な画家として活躍した藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886〜1968)。第二次世界大戦中は、日本の作戦記録画の制作に関わったが、戦後は日本画壇と縁を絶って1955年にフランスへ帰化、1959年カトリックに改宗して、1966年に自ら設計した礼拝堂をランス市に引き渡した。今展では、本人による巧みな印象操作によって謎に包まれている人となりや、その時々の心もちなどについて、親しい人々に送った手紙や、生涯を通じて作り続けた「手しごと」ともいうべき木工細工、妻のために遺した作品などによりたどろうと試みる。