藍のものがたり 紅花のものがたり—きらめく二つの色彩の伝統と現在(いま)—

米沢市 米沢市上杉博物館 TEL.0238-26-8001

開催期間:2025年7月5日(土)~8月31日(日)

19世紀の中頃に化学染料が誕生するまでは、布や糸を染めるために動植物から抽出した天然の染料が使用されてきた。日本の色彩文化において欠かせない藍色と紅色は、藍と紅花から生まれる。山形県の県花「紅花」は、かつて県内の経済を支えた換金作物で、金のように価値があり、そこからわずか1%だけ絞り出される「紅色」は江戸時代、富裕層を虜にした。一方、「藍色」は庶民の日常まで普及していた。今展では、それぞれ独自の文化を築いてきたこの二大染料の色彩と染色技法の歴史、そこから生まれた意匠や衣服を紹介し、その魅力を再発見する。