美しき庭園画の世界—江戸絵画にみる現実の理想郷

静岡市 静岡県立美術館 TEL.054-262-3737(テレフォンサービス)

開催期間:2017年10月21日(土)~12月10日(日)

江戸時代の日本では、庭園は社交や儀礼の場であり、日常の中で名所や憧れの地へと想いを馳せることのできる現実の理想郷ともいうべき場所として発展。こうした庭園の美を絵にとどめたい、あるいは実際には眼にすることができない名園をせめて絵で見たい、という人々の望みに応じて、数多くの「庭園画」が描かれた。今展は、江戸絵画において重要なジャンルを形成した「庭園画」の成立と展開を、江戸時代初期から幕末にいたる絵画作品によってとらえようとする初の展覧会。現在も人々を魅了する名園の江戸時代の姿や、今はなき数々の名園を描いた庭園画を一堂に展示する。