生誕100年 柚木沙弥郎展

染色家・柚木沙弥郎（ゆのき・さみろう、1922〜）は、染を中心に、ガラス絵、版画、肉筆、絵本など、今なお新たな表現への取り組みを継続している。日本民藝館が所蔵する柚木作品は、創設者・柳宗悦（1889〜1961）が収集した型染や注染をはじめ、作者寄贈の代表作約60点などで、型染ポスターを含めると140点を超える国内屈指のコレクションを形成している。今展では、初期から近作にいたる染色品を展示するとともに、日本民藝館収蔵の時代や産地、手法の異なる工芸品やプリミティブな造形と併陳する新しい試みもおこなう。