猫百態—朝倉彫塑館の猫たち—開館50年記念

彫刻家として初めて文化勲章を受章（1948年）した朝倉文夫（1883〜1964）の自宅兼アトリエだった建物を、1967年に故人の遺志によって朝倉彫塑館として公開。1968年には台東区に移管され、台東区立朝倉彫塑館となっている。2008年には敷地全体が「旧朝倉文夫氏庭園」として国の名勝に指定され、2009年から2013年にかけての保存修復工事では、朝倉生前の姿に近づけられた。1964年の東京オリンピック開催にあわせて「猫百態」展を企画し、出品作品の制作に没頭していた朝倉だが、病により同年4月に没した。開館50年を記念する今展では、同館が所蔵する朝倉の猫作品全点を展示するほか、制作の三校とした写真資料や朝倉が所蔵していた他の作家の猫作品なども紹介する。