温故礼讃—百花繚乱・相国寺文化圏

今から約600年前、室町三代将軍・足利義満（1358〜1408、在職1368〜1394）によって創建された相国寺は、金閣、銀閣の世界文化遺産を有し、そこで育まれた文化は、足利将軍家の唐物（中国）趣味と深く関わり、他の京五山禅林とは異なる独自の文化を築いた。今展では、国宝・重要文化財を多数含む相国寺伝来の名品を一堂に展観する。今春、重要文化財に指定された円山応挙（1733〜1795）の高さ3.63メートル、幅1.44メートルの《大瀑布図》（1772年）も披露される。