没後100年 富岡鉄斎鉄斎と文人書画の優品

甲府市 山梨県立美術館 TEL.055-228-3322

開催期間:2024年7月20日(土)~8月25日(日)

“最後の文人画家”と称される富岡鉄斎(1836〜1924)は、山梨の豪商「十一屋」野口家との親交が深く、1875(明治8)年には、甲府柳町の野口邸を拠点に生涯で一度の富士登山を行った。野口家のために描いた《富士山巓麓略図》は、鉄斎の富士山画の中でも初期の代表作とされている。その他にも数多くの作品を野口家のために描き、現在、野口コレクションとして山梨県立美術館へ寄贈、または寄託されている。一方、野口家は、与謝蕪村、谷文晁、椿椿山ら大家の作品をはじめ、野口家へ嫁ぎ近代を代表する南画家となった野口小蘋など、江戸後期から近代にいたる文人画(南画)を数多く収集している。今展では、こうした野口コレクションにあわせて、山梨県立美術館の収蔵する山梨ゆかりの近代南画を展観。鉄斎をはじめとする文人の世界を紹介する。