横尾忠則 大涅槃展阪神・淡路大震災20年展

釈迦の死を表わすと同時に、あらゆる煩悩から解き放たれた悟りの世界を表わす「涅槃」。横尾忠則（1936〜）は、入滅する釈迦の涅槃像と貝殻の上に寝そべる裸の人魚像に、聖と俗、死と生、すなわち「一人の人間の中にある二つの性質」を見出し、「涅槃」ポーズの置物の収集を始めた。約600体におよぶコレクションを起点に、涅槃像を用いたインスタレーション、近世のさまざまな涅槃図、近代絵画に描かれた横たわる裸婦、さらに涅槃に関する横尾の絵画、版画、ポスター、装丁をあわせて展示する。