森羅万象：棟方志功とその時代展オドロイテモ、おどろききれない

青森県立美術館開館10周年記念展の第一弾として、青森市生まれの世界的板画家・棟方志功（1903〜1975）をとりあげる。棟方が画家を志すきっかけとなったゴッホの《向日葵》が掲載された雑誌『白樺』とその周辺の画家たちの作品、柳宗悦と彼が主導した民藝運動の作家たちによる作品など、棟方の生涯と代表作を、棟方が吸収し、影響を受けた同時代の美術とともに展示する。棟方志功の代表的な大作を中心とする作品約100点、近現代の作家たちの作品約50点に加え、初公開の資料も展示。国際版画大賞を授賞し、世界的な評価を確立した1956年のヴェネツィア・ヴィエンナーレの再現展示や、幅17メートルの最大の板画《大世界の柵》のダイナミックな展示、青森県立美術館ならではの「縄文と棟方志功」のコーナーも見逃せない。