根津青山の至宝初代根津嘉一郎コレクションの軌跡

初代根津嘉一郎（号・青山（せいざん）、1860〜1940）は、明治から昭和にかけて、コレクションを公開する美術館や仏教寺院の建設を構想しながら、精力的に幅広く古美術の蒐集にあたっていたが、80歳で急逝。初代の遺志を継いだ二代嘉一郎（1913〜2002）が1940年に財団法人根津美術館を設立してから75周年を迎えるのを記念して開く特別展。初代が「明細帳」と題して自ら記した古美術品購入記録などにより、蒐集の経緯や公開の記録を紹介。国宝《鶉図》《那智滝図》をはじめとする5件、重要文化財約40件を含む書画、茶道具の名品を中心に展示している。