柳宗悦と朝鮮民族美術館朝鮮民族美術館設立100年記念

目黒区 日本民藝館 TEL.03-3467-4527

開催期間:2024年6月15日(土)~8月25日(日)

朝鮮時代の工芸の美をいち早く見出した日本民藝館創設者・柳宗悦(1889〜1961)は、現地に暮らした浅川伯教(のりたか)・巧(たくみ)兄弟とともに、1924年、芸術こそ日本と朝鮮の人々の心を一つにするという信念のもと、朝鮮民族による美を示すための「朝鮮民族美術館」を京城(現在のソウル)に設立した。終戦を迎え、そのコレクションは伯教によって国立民族学博物館に移管、後に国立中央博物館に収蔵されたが、その全容は明らかではない。コレクションの一部は柳が1936年に設立した日本民藝館に保管されていたため、陶磁器を中心とした約100点が同館に残されている。旧蔵品などを展示し、両国の心を結びつけた稀有な美術館の意義を改めて振り返る。