日比野克彦展ひとり橋の上に立ってから、だれかと舟で繰り出すまで

現在、東京藝術大学長、岐阜県美術館館長、熊本市現代美術館館長などを務めている日比野克彦（ひびの・かつひこ、1958〜）は、東京藝術大学大学院在学中にダンボールを素材に制作した作品で注目を集めた。以降、ヴェネツィア・ビエンナーレなど国内外で多数の展覧会に出品するほか、舞台美術や芸術祭のプロデュース、地域の参加者と地域の特性や関係性、個性を生かしたアートプロジェクトなど多岐にわたる分野で活動している。今展では、生い立ちまでさかのぼり、アーティスト日比野が形成された過程を起点に、現在まで60年以上の活動の変遷を170点以上の作品を通して辿る。また、展示と連動する年譜では、関わる人びとへのインタビューをもとに今展のために制作した絵本や漫画、関連する資料などにより日比野によるプロジェクトのエピソードを視覚的、多角的に紹介。