救いとやすらぎのほとけ—菩薩(ぼさつ)

港区 根津美術館 TEL.03-3400-2536

開催期間:2015年3月7日(土)~4月6日(月)

重要文化財《普賢十羅刹女像》(平安時代、12世紀)をはじめ、根津美術館が所蔵する仏教美術コレクションから、菩薩を表した日本の飛鳥時代〜江戸時代の彫刻、絵画、関連する経典あわせて48件を展観。聖観音、千手観音、十一面観音、如意輪観音など多くの種類をもつ観音菩薩、地獄に堕ちたものをも救ってくれる地蔵菩薩、釈迦如来の両脇にひかえる文殊菩薩や普賢菩薩など、多様な菩薩の図像表現や信仰のあり方について一堂に紹介する。
また、鎌倉時代に尼・浄阿(じょうあ、生没年不詳)が14年かけて大般若経600巻を書写し、奈良・春日社の摂社若宮社に奉納した《春日若宮大般若経》とそれを納める厨子で2年間の修理を終えた《春日厨子》が初披露されている。