描かれた大正モダン・キッズ婦人之友社『子供之友』原画展

1914（大正3）年4月に婦人之友社が創刊し、1943（昭和18）年まで発行された幼年向けの月刊誌『子供之友』の原画を初めてまとめて公開。大正期には『赤い鳥』や『コドモノクニ』など幼い子どもを対象にしたカラーの絵雑誌が多数刊行されたが、まとまった形で残っていることは少ない中で、婦人之友社では創刊号以来の原画を大切に保管してきた。創刊より絵画主任を務めて創成期を支えた漫画家・北澤楽天（1876〜1955）、創刊から晩年まで多数の作品を発表した竹久夢二（1884〜1934）、「童画」という言葉を生み出した武井武雄（1894〜1983）、前衛美術運動の旗手として活躍する一方で子どものための絵も描き続けた村山知義（1901〜1977）の4人を中心に、25名の作家による原画約150点を一堂に展観。全国の美術館・博物館・図書館・個人などが所蔵している雑誌『子供之友』や付録も多数展示されている。