愛しきものへ—塩谷定好1899-1988

松江市 島根県立美術館 TEL.0852-55-4700

開催期間:2017年3月6日(月)~5月8日(月)

塩谷定好(しおたにていこう、鳥取県赤碕町(現・琴浦町赤碕)生まれ、1899〜1988)は、1920年代半ばから写真雑誌の月例懸賞に入選を続け、1928年からは洋画壇の前衛的な作風を取り入れた「日本光画協会」に属して戦前の「芸術写真」を牽引した。戦後は故郷・鳥取の写真界の発展に尽力していたが、1982年、西ドイツ・ケルンで開かれた世界最大のフォトキナ写真展で最高賞を受賞、1988年には個展が全米各地を巡回するなど、再評価されて現在に至っている。今展では、80年間大切に保存されてきた貴重なコレクション作品約300点、資料約100点により、戦前の作品を中心に塩谷の全貌を紹介する。