心象工芸展

金沢市 国立工芸館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2024年9月6日(金)~12月1日(日)

素材と技術に目が向かいがちな工芸の世界で現代の表現を提示する6名の作家の作品を展示し、作家の個人的な創作風景や感情に注目する。刺繍の沖潤子(おき・じゅんこ、1963〜)は生命の痕跡を刻み込む作業として布に針目を重ねた作品を、ガラスの佐々木類(ささき・るい、1964〜)は土地と自然の記憶を留める作品を、金工の高橋賢悟(たかはし・けんご、1982〜)は現代における「死生観」と「再生」をテーマにした作品を制作している。また、金工の人間国宝である中川衛(なかがわ・まもる、1947〜)は伝統工芸の世界で各国の風景を抽象模様化した作品を、漆芸の中田真裕(なかた・まゆ、1982〜)は心奪われた一瞬の光景を共有するための作品を、陶芸の松永圭太(まつなが・けいた、1986〜)は自身の原風景と時間を留める地層を重ねモチーフにして作品を制作している。