板橋区 板橋区立美術館 TEL.03-3979-3251
開催期間:2022年3月12日(土)~4月17日(日)

江戸時代中期に、歌人、随筆家、読本作家、国学者としても活躍した建部凌岱(たてべ・りょうたい、1719〜1774)の画業を中心とした本格的な展覧会。弘前藩の家老喜多村家の次男として江戸で生まれ、弘前で文武両道の教育を受けたが、20歳で出奔。俳諧で身を立て、各地を遊歴した。俳諧で意気投合した南画家・彭城百川(さかき・ひゃくせん、1697〜1752)に影響を受けて画事にも打ち込み、江戸の絵師の先駆けとして、1750年、長崎に遊学。熊斐(ゆうひ、1712〜1773)や石崎元徳(いしざき・げんとく、1697〜1770)に色鮮やかで写実的な南蘋派の花鳥画を学び、1754年に再訪した際は、山水画の名手である中国清代の絵師・費漢源(ひ・かんげん、生没年不詳)に師事している。こうして、中国から伝わった最新の様式を習得し、独自の画風を確立した。
井上長三郎・寺田政明・古沢岩美の時代—池袋モンパルナスから板橋へ
2022年4月29日(金・祝)〜6月5日(日)