岸田吟香と岸田劉生—近代、それは東洋にあり—開館1周年記念 岸田吟香没後120年

豊田市 豊田市博物館 TEL.0565-85-0900

開催期間:2025年4月26日(土)~6月15日(日)

日本初の和英辞典『和英語林集成』の編纂に携わり、目薬「精錡水(せいきすい)」を製造・販売した実業家であり、ジャーナリストの先駆けでもあった岸田吟香(きしだ・ぎんこう、1833〜1905)。吟香の子で、《麗子像》などでおなじみの洋画家・岸田劉生(きしだ・りゅうせい、1891〜1929)。吟香は、西洋の文化や技術を普及させる一方、中国(清)に渡り、当時最先端の書を日本にもたらした。劉生は、西洋絵画に学んだ精緻で写実的な表現を追究する一方、中国の宋・元時代の絵画に影響を受け、画風を大きく展開させていった。今展では、吟香・劉生父子が遺した作品を中心に展示。日本の近代化を「西洋化」としてのみ捉える見方に再考の光を当てる。