鎌倉市 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 TEL.0467-22-5000
開催期間:2022年2月12日(土)~4月17日(日)

日本のメディアアートの先駆者である山口勝弘(1928〜2018)は、戦後間もない1945年から1955年までの間に、日々の制作、訪れた展覧会やコンサート、読書、交友関係といった記録を簡明に記した18冊の日記を残していた。山口自身の創作や思索を探ることができるだけでなく、山口が参加したグループ「実験工房」をはじめとする戦後の美術の動きを実証的に検証するうえでも非常に重要なもの。今展では近年、調査研究を進めてきた山口の日記より、アメリカやヨーロッパの芸術動向の吸収、北代省三(1921〜2001)や福島秀子(1927〜1997)といった造形作家と、武満徹(1930〜1996)ら若手音楽家による「実験工房」の結成、「APN(アプン)」や「オートスライド」制作などの活動の経緯を、関連作家の作品・資料とともに紹介する。また、山口の初期を代表するシリーズ《ヴィトリーヌ》の誕生と展開に迫り、その多彩な活動の出発点を振り返る。入場日時事前予約制。
生誕110年 松本竣介 2022年4月29日(金・祝)〜5月29日(日)