宗達—物語の風景 源氏・伊勢・西行—

和泉市 和泉市久保惣記念美術館 TEL.0725-54-0001

開催期間:2023年9月17日(日)~11月12日(日)

江戸時代初期(17世紀前半)に京都で活躍した俵屋宗達の展覧会。宗達とその工房は、京都で有力な絵師だった土佐派が戦乱を避けて堺に拠点を移していた時期に、扇絵や寺院の杉戸絵などを制作し、庶民から貴族にいたるまで広く愛された。宗達を中心に制作された源氏物語と伊勢物語をモチーフとする作品群は、平安時代から続く貴族の文化として受け継がれてきた二つの物語が庶民に広がることを促したとされており、貴族文化としての物語や和歌を庶民が理解しやすくするための工夫が見られるという。同時代の絵師による物語絵の作品とあわせて展示することで、庶民階級にまでいたった当時の物語絵流行の様相を提示し、宗達の創意工夫を紹介。全国の美術館博物館や個人からの借用作品を含む約100点(前後期で展示替えあり)を展観する。