大阪の民藝運動—三宅忠一の眼—

吹田市 大阪日本民芸館 TEL.06-6877-1971

開催期間:2025年3月6日(木)~7月15日(火)

大阪の民藝運動は、柳宗悦の『工藝の道』を読み民藝運動同人となった三宅忠一(1900〜80)が、1950年、大阪市に「日本工芸館」(現在は休館)を設立したことをきっかけとして動き出した。しかし、当時の運動のあり方に疑問を抱いた三宅は、1959年に柳が会長を務める「日本民藝協会」を離れ、「日本民芸協団」を設立、日本工芸館と日本民芸協団を拠点に、独自の民芸運動を展開していく。その後、1970年の大阪万博開催に際し、日本民藝館と関西財閥有志により「日本民藝館」が出展。1972年には建物と収蔵品の一部を引き継ぎ「大阪日本民芸館」が開館し、現在まで国外内の工芸品や作家による新作を中心に収集・展示を行っている。今展では、三宅忠一から始まった大阪の民藝運動の足跡を、日本工芸館と大阪日本民芸館の作品を通して紹介する。