大名家の能装束と能面林原美術館所蔵

渋谷区 渋谷区立松濤美術館 TEL.03-3465-9421

開催期間:2018年10月6日(土)~11月25日(日)

江戸時代、演能や能の稽古が武家のたしなみとして盛んになり、とくに大名家では、織や刺繍・摺箔という加飾技法を用いて膨大な数の能装束が作られた。岡山県の林原美術館は、岡山藩主池田家の名宝を受け継いでおり、質量ともに優れた能装束が所蔵されている。桃山時代から江戸時代後期にいたる「唐織(からおり)」「縫箔(ぬいはく)」「長絹(ちょうけん)」「狩衣(かりぎぬ)」「法被(はっぴ)」「側次(そばつぎ)」「厚板(あついた)」などの能装束の名品40点(うち重要文化財4点)、能面15面、鬘(かづら)帯40点、腰帯20点、中啓(ちゅうけい、能で使う扇)10点を紹介。重要文化財4点と能面を除き、前期(〜10月28日)・後期(10月30日〜)で全て展示替えとなる。