国宝 燕子花図屏風—歌をまとう絵の系譜—

根津美術館が所蔵する尾形光琳（1658〜1716）筆・国宝《燕子花図屏風》は、毎年、美術館の庭にカキツバタが咲くこの時期に公開される。今展では、この屏風のテーマが、『伊勢物語』の一節に主人公が詠む和歌「唐衣　きつゝなれにし　つましあれば　はるばるきぬる　旅をしぞ思ふ」に基づくと考えられていることから、歌と絵の関係に着目。和歌と関わりを持つさまざまな絵画作品を紹介する。あわせて《伊勢物語絵巻》（室町時代、16世紀、個人蔵）3巻を特別に展示。5月10日〜15日には、夜間開館も行なわれる。