栃木市 栃木市立美術館 TEL.0282-25-5300
開催期間:2025年10月10日(金)~12月14日(日)
美人画で知られる浮世絵師・喜多川歌麿(?〜1806)は、名だたる狂歌師と繋がりがあり、豪華な狂歌絵本の絵を担当したり、狂歌入りの浮世絵版画を手がけたりしていた。天明期(1781〜89)に江戸を中心に流行した狂歌は地方にも広がり、栃木での流行を牽引したうちの一人が豪商の通用亭徳成(善野喜兵衛、通称:釜善)。徳成は歌麿と交流があり、浮世絵の中にその名が記されることもあった。さらに、徳成の叔父の善野伊兵衛(通称:釜伊)は、歌麿の大作、肉筆三部作《品川の月》《吉原の花》《深川の雪》の依頼者であるといわれている。歌麿や同時代の絵師たちによる浮世絵版画と肉筆画、栃木や各地方の狂歌やその発展の様子を示す資料などにより、江戸庶民の文化を紹介する。
鈴木賢二と徹 2026年1月10日(土)〜3月22日(日)
