吉祥のかたち藤井達吉を中心に

「吉祥」とは、めでたく幸先のよい兆しを指し、生活の中で幸福や安寧を願う心から生まれた文化的表現。吉祥モチーフである富士山、松竹梅、日の出などが装束や調度品、絵巻物、年中行事などさまざまな場面で描かれ、受け継がれてきた。今展では、新春を迎えるこの時期に合わせて、瀬戸陶芸に多大な影響を与えた工芸家・藤井達吉（ふじい・たつきち、1881〜1964）の作品の中から、吉祥モチーフが使用された作品を中心に展示する。