令和6年度国立美術館巡回展　写真をめぐる100年のものがたり京都国立近代美術館コレクションを中心に

京都国立近代美術館は、日本の美術館のなかでも先駆けて写真というメディアを取り扱ってきた。アメリカのアーノルド＆テミー・ギルバート夫妻が約20年にわたって収集した「ギルバート・コレクション」1,050点が京セラ株式会社によって購入され、京都国立近代美術館に寄贈されたのは1986年。その後も収集活動を続け、現在では約2,000点が写真コレクションに登録されている。今展では、東京国立近代美術館、国立国際美術館からの作品も加え、19世紀末から今日にいたるまでの68作家による180点余に、雑誌や静岡市美術館所蔵の書籍などの資料も交え、多様に広がる写真表現の変遷をたどる。