今村源　遅れるものの行方

1980年代前半より京都を拠点に制作活動をスタートさせ、作家独自の哲学的な作風で多くの支持を得ている現代美術家・今村源（いまむら・はじめ、1957〜）の、美術館では「Shizubi Project 3—わた死としてのキノコ」（2013年、静岡市美術館）以来10年ぶり、関東以北では初となる個展。2019年夏に発表した巨大なキノコの彫刻作品《きせい・キノコ・2019》が水戸芸術館のエントランスホールに再び登場するのをはじめ、過去作から今展に際して制作された最新作まで、55点の作品とともに今村の活動を紹介する。