中村屋サロン—ここで生まれた、ここから生まれた—

中村屋サロン美術館開館記念特別展。パン屋を出発点に幅広く食品事業を展開している中村屋の創業者である相馬愛蔵・黒光夫妻は明治末から大正、昭和初期にかけて多くの芸術家や文化人を支援。当時の新宿中村屋本店には、彫刻家の荻原守衛（碌山）や画家の中村彝、書家・美術史家の會津八一らが集い、ヨーロッパのサロンに例えて「中村屋サロン」と呼ばれるようになった。
中村屋サロンの中心人物であった荻原を中心に、戸張孤雁、柳敬助、中村不折、高村光太郎、中村彝、鶴田吾郎など中村屋ゆかりの芸術家計14人の絵画、彫刻、書など約50点（会期中展示替あり）を展示し、作品や作家同士の交流にまつわるエピソードなどを紹介する。