レオ・レオーニと仲間たち

アムステルダム生まれのレオ・レオーニ（1910〜99）は、イタリアやアメリカでグラフィック・デザイナーとして活躍した後、『あおくんときいろちゃん』（1959年）で絵本作家としてデビュー。生涯に40冊近くの絵本を発表し、日本でもその多くが翻訳出版されている。板橋区立美術館は、レオーニ本人の協力により1996年に日本初のレオ・レオーニ展を開催。逝去後も遺族との交流は続き、2020年に開催した「だれも知らないレオ・レオーニ展」で多数の初公開作品を紹介し、後に約70点もの作品を寄贈された。板橋区立美術館にとって3度目のレオ・レオーニ展となる今展では、これまでの交流の積み重ねや長年にわたる調査研究を通して明らかになったレオーニの生涯にわたる制作活動の全貌と、ベン・シャーンやブルーノ・ムナーリ、ソール・スタインバーグら影響関係にあったアーティストたちを併せて紹介する。