メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-17—漂泊する想像力

日本とドイツの間で互いに現代美術のアーティストを派遣・招聘し、異文化での生活を体験しながら交流をはかる「アートスコープ」は1991年に始まり、原美術館は2003年からパートナーとなっている。今展では、2016年にベルリンへ派遣した泉太郎（1976〜）と、2015年に東京へ招聘したメンヤ・ステヴェンソン（1982〜、ドイツ出身）が新作を発表。今回からゲストとして過去の参加アーティストから1名に出品依頼することになり、1993年にこのプログラムで渡欧した佐藤時啓（1957〜）が、90年代初頭に東京の各所で長時間露光撮影したモノクロ作品と、同じ場所に再び大型のフィルムカメラを据えつけカラーで長時間露光して撮影した作品を並べて2点組作品として発表する。