千代田区 東京国立近代美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)
開催期間:2024年10月1日(火)~12月22日(日)
ハニワや土偶などの出土遺物のイメージは日本中に浸透し、絵画や工芸などの美術に限らず、建築、写真、映画、演劇、文学、伝統芸能、思想、さらにはテレビ番組にいたるまで、幅広い領域で文化現象を巻き起こしてきた。戦後、岡本太郎やイサム・ノグチによって、それまで考古学の資料として扱われてきた出土遺物の美的な価値が「発見」されたというエピソードは伝説化しているが、なぜ、出土遺物が一時的に集中して注目を浴びたのか、その評価はいかに広まったのか、作家たちが「遺物」の掘り起こしに熱中したのはなぜか—。今展では、美術を中心に、文化史の舞台に躍り出た「出土モチーフ」の系譜を、作品や資料により明治時代から現代までたどり、ハニワや土器、土偶に向けられた視線の変遷を探る。
ヒルマ・アフ・クリント展(仮称) 2025年3月4日(火)〜6月15日(日)