デトロイト美術館展大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち

アメリカのデトロイト美術館は、自動車業界をはじめとする有力者からの資金援助により、1885年の開館以来、アメリカで初めてゴッホやマティスの作品を購入したのをはじめ、古代エジプトから現代美術にいたる6万5000点に及ぶコレクションを収集してきた。2013年のデトロイト市の財政破綻により存続が危ぶまれたが、国内外の資金援助などによりコレクションを1点も失わずに現存している。パブロ・ピカソ《読書する女性》（1938年）をはじめ、日本初公開作品15点を含む近代絵画の名品52点を展観。よく知られた作家たちの初めて見る作品は新鮮な驚きに満ちており、豊田展で8万6,000人以上、大阪展では23万人以上が鑑賞した。