ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子 漂着

中央区 アーティゾン美術館 TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)

開催期間:2025年10月11日(土)~2026年1月12日(月・祝)

アーティゾン美術館は、石橋財団コレクションと現代美術家の共演により、美術の新たな可能性を探るシリーズ「ジャム・セッション」を開催している。このシリーズ第6回に、沖縄と東北という異なる土地に根ざし、歴史や記憶に向き合ってきたビデオアーティスト・山城知佳子(やましろ・ちかこ、1976〜)と、写真家・志賀理江子(しが・りえこ、1980〜)を迎え、それぞれが今展のための新作を公開する。今展のタイトル「漂着」には、偶然性と必然性、外部からの流入と内部の応答という二重の意味が宿っている。
山城は沖縄、パラオ、東京大空襲の記憶を映像で結び、語りや歌、祈りを交錯させて歴史の複層性を編み上げる映像インスタレーションを展開。志賀は写真表現を土台とした物語を通して、東北、三陸における海から丘(睦)への物流の変化を「人間の作る道=人間社会のやり方」として捉え、高さ約4メートルにおよぶ写真絵巻を空間全体に展開し、鑑賞者の身体感覚を巻き込む没入的な体験を生み出す。