ザハ・ハディド

さまざまな議論を呼んでいる東京の「新国立競技場」の設計者ザハ・ハディド（バグダッド生まれ、ロンドン在住、1950〜）のこれまでの作品と現在の仕事を紹介し、その思想に迫る日本初の大規模な個展。1980年に独立するが、当時の施工技術や建築思考に収まらない前衛的な設計ゆえに10年以上にわたって実際に建てられることがなく「アンビルト（建設されない）の女王」の異名を与えられていたこともあった。1993年に《ヴィトラ社消防所》が初の実現プロジェクトとなって以降は、現代の建築界を代表する建築家として、世界各地の大規模なプロジェクトからプロダクト・デザインまで、スケールを横断する活躍を見せている。