ゲルハルト・リヒター

ドイツ東部のドレスデンに生まれ、ベルリンの壁が作られる直前の1961年、西ドイツのデュッセルドルフに移住、現在はケルンを拠点に活動しているゲルハルト・リヒター（1932〜）の日本の美術館では2005-2006年（金沢21世紀美術館、DIC川村記念美術館）以来16年ぶりとなる大規模個展。ホロコーストというテーマに向きあった《ビルケナウ》（2014年）を日本初公開するのをはじめ、初期作品から最新作までゲルハルト・リヒター財団と作家本人が所蔵する作品を中心に約140点を展示。東京会場とはまったく異なる作品の配置に、2022年5月のバイエラー美術館（スイス）での個展で発表した鮮やかな色彩の水彩作品の写真エディションを「特別出品」として加え、リヒターの最新の作品展開を紹介する。