イワタルリ展息づくガラス

札幌市 北海道立近代美術館 TEL.011-644-6882

開催期間:2025年12月13日(土)~2026年2月15日(日)

日本の現代ガラスを代表する作家の一人であるイワタルリ(1951〜)。祖父は日本のガラス工芸の先駆者・岩田藤七、父・久利と母・糸子もガラス作家という環境で育ち、ガラス専攻がまだなかった東京藝術大学および大学院で鋳金を学び、大学院修了後、ガラス造形作家としての道を歩み始めた。イワタルリの作品は、キャスト(鋳造)の技法による淡い緑色を帯びたガラスと黒い鉄などの異素材とを組み合わせ、ガラスという素材がもつ可能性を追究する「彫刻的作品」と、宙吹きの技法を用いて作られ、自在な形と透明あるいは赤や黒といった鮮やかな色の肉厚の器の「工芸的作品」の二つのタイプに分けられる。今展では、こうした創作の両面からイワタ芸術の造形世界の魅力を探る。