あしたのジョー、の時代展

高森朝雄（梶原一騎の別名義）原作、ちばてつやの作画で、1967年暮れから1973年まで『週刊少年マガジン』（講談社）に連載されたボクシング漫画「あしたのジョー」は、連載当初から人気を博し、アニメ化、実写映画化も行われた。主人公のライバル、力石徹の死に際して寺山修司が告別式を開いたことも強く印象に残っている。
今展では「あしたのジョー」の作品世界を、同時代のアニメやレコード、CMなどの関連資料、寺山修司、土方巽、秋山祐徳太子ら空気を共有した芸術家たちの活動などを幅広く集めて、ひとつの時代として回顧する。もちろん100点を超えるちばてつやの魅力的な原画の数々が、何よりもその時代を思い起こさせてならない。