港区 岡本太郎記念館 TEL.03-3406-0801
開催期間:2025年2月27日(木)~6月29日(日)

岡本太郎(1911〜1996)の作風は、「芸術は呪術である」と言った1960年代半ばに大きく変わった。繊細な筆致でぎっしりとキャラクターを描き込んでいた《森の掟》(1950年)に代表される絵本のような明るい物語性は影を潜め、どこか梵字にも似た黒々と抽象的な不気味なモチーフが画面を支配するようになったのである。今展では、四半世紀ぶりに青山に里帰りした《予感》(1963年)を初公開するとともに、黒のモチーフが横溢する“60年代のTARO”を俯瞰し、呪術としての芸術を体感させる。